ジンバブウェ運用では、発給されたコールが誤っているという重大な事件があった。
私は、2000年9月にZ2LZFのコールをPTC(Posts
and Telecommunications Cooperation)から取得した。この様子はすでにHPで紹介している。それ以来、初めてジンバブウェに出張した。ジンバブウェ滞在の期間は限られているので、私としては精力的に運用していた。
あるとき、「おまえのコールは誤っている」と運用中にだれかに呼ばれた。
こちらは正式のライセンスを持っているので「正規のライセンス所有者である。いつでもお見せする」と、やや憤慨して応じた。
彼「Z2LZFなどの数字がひとつのコールはない」「外国人の一時免許はZ2/ホームコールのはずだ」
私「正規に申請して入手したライセンスにしたがっている」「それ以上、役所の権限に立ち入れない」
はじめは相手は名前を言わなかったが、やりとりしている間にZ22JEとわかった。この方はこちらのアマチュア連盟の副会長で、日本のOMから聞いていた。また、たまたまその前日に彼が14Mzで出ていたので、こちらから何回か呼んだが、交信できなかった局だ。
私「あなたの名前は聞いている。電話番号を教えてほしい」
彼「OK」
ということで電話に切り替えた。
電話で話し、私としては釈然としないものもあったが、とにかく明日PTCに出かけて確かめることに同意した。
Z22JEとは、電話ではかなり友好的に話をした。
彼「Rigは何か。706か」
私「Yes」
彼「いい機械だ」「すでに・・・m・・・mで・・・・局と交信した」
私「excellent」
彼「今度来たときは家に来てくれ」
私「ありがとう」(実際には2日後に訪ねた。その記事は「ジンバブウェ
運用 3」参照)
翌日、PTCに行った結果は、役所の誤りであった。
担当者は、私のライセンスのZ2LZFと書いてある上に、Z2/JAと書き足してよこした。はじめのZが消してないので、これではZ2/JA Z2LZFになっている(正しくはZ2/JA2LZF)。
いかにもあとから訂正したことがわかるライセンスなので、翌日、新しく書き直してもらった。
役所のスタッフは誤りは認めたが、謝罪の言葉はなかった。コールが違うことの重大さがわかっていないようだ。この件に関係して合計4回PTCには行った。最後には、少しはことの重大さがわかったようだが、あいかわらず謝罪はなかった。
今回の件は重大な過誤で、私も交信してくれた局に済まないと思う。きっと初めてのカントリーだった局や、辛抱づよく呼んでくれた局もあったはずなのに。一般的な移動局の表示にしたがったZ2/ホームコールか、ジンバブウェ在住者のコールのZ22**、Z25**のどちらでもでない、Z2***をもらったときに気づくべきであった。
少しばかりの幸いは、まだQSLカードを発行する前に指摘があったことだ。いったん発行してしまったら誤ったものを回収はできないから。
日本の何人かのOMに強引に相談を持ちかけた。皆さん、非常に真剣に検討していただいて感謝している。さまざまにアドバイスをいただいたが、結局、私の判断で、以下のように対処する事にした。
Z2LZFで交信した局にも、Z2/JA2LZFでQSLカードを発行する。カードをもらった局は戸惑うだろうから、下記の説明文をつける。
The former Z2LZF was an officially licensed
call but was a mistake of licensing authority.
It was corrected to Z2/JA2LZF.
Though I have photocopies of both licenses,
only Z2/JA2LZF is registeredd at DXCC desk
of ARRL.
If you have already sent a QSL card to Z2LZF
via JA2LZF, it is not necessary to reissue
to Z2/JA2LZF.
なんとか交信はconfirmしたい。一方で、すでに誤りだとわかったコールは、正規の発給手続きを経たものでも使用しづらい。という条件のもとでの選択だ。
Z2LZFはQRZ、HamCALL、59誌、JARL手続き会員などに届けてあるので、現在、各所に連絡中である。
4月か5月に再度訪問の機会があるので、できれば地元の方とおなじ形式のコールを取得するように努力する予定だ。
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ジンバブウェでの運用 2 コール間違い