あダイポールについて、調整の苦労はすでに「アンテナの調整
ダイポール(2)」で示しました。verticalについては、組みたて説明書の寸法どおりで、一切の調整をしていません。本来は微調整をするようですが、OM氏から借用のアナライザーで測定した結果、実用の範囲内になっているので、そのまま使用しています。 2つのアンテナを比較する項目は種々あると思いますが、ここではSWRのみを示します。すべて借用したアナライザーによる計測です。 |
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21Mz 縦軸に周波数をMzで示しています。それぞれの縦の棒が、SWRがベスト、1.5以下、2.0以下の範囲を示しています。 一般に周波数を横軸にとる事が多いので、左のグラフは見にくいかもしれません。私のグラフ作成ソフトの都合なのでご容赦下さい。 左の3つの区域がダイポール。次の3つがvertical、一番右の区域がアマチュアバンドの周波数です。 2つのアンテナについて、それぞれ、左からベストのSWRが出た周波数、SWR1.5以下の周波数帯、2.0以下の周波数帯を示しています。 比較すれば、ダイポールのほうがverticalよりずっと広帯域にあっていることが分かります。verticalのほうは無調整ですが、充分にアマチュアバンド全体に使用可能な状態です。 ちなみにそれぞれのSWRの最低値は、 ダイポール1.1 vertical 1.05 でした。 |
![]() この上のグラフは、左、ダイポール、右、チェッペです。 チェッペについて、2000年7月23日に張って見たので結果を示します。 チェッペの製品は、サガ電子のものです。7・21Mz共用で、21はフルサイズで、7は短縮型で働きます。全長12メートル程度です。同様の製品はコメットでもありますが、重量、ワイヤーの柔軟性を見て、こちらを選択しました。 21MzのベストSWRは1.95で、やや厳しいです。SWRの範囲もダイポールよりも狭い事が分かります。 |
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50Mz じつは、同一の周波数で比較できるのは現在のところ21Mzだけです。 これ以後は、どちらか一方のアンテナのグラフになります。上のグラフと同様に左がダイポール、右がverticalです。 50MzはベストSWRは1.8なので、SWR1.5以下の区域も点で示されています。 |
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28Mz verticalのみ ベストSWRは1.05 |
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24Mz verticalのみ ベストSWRは1.1 28、24、18は無調整でもぴったりです。 |
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18Mz verticalのみ べストSWRは1.07 |
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14Mz 14Mzはダイポールの調整がつけば、比較できるはずですが、現在はverticalのみです。 ベストSWRは1.02 |
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7Mz ダイポールのみ ベストSWRは1.7 やや高いか |
![]() 上のグラフでは、ダイポール(左)とチェッペ(右)を比較している。 チェッペのベストSWRは1.6である。全体として、ややCWよりになっているが、実際に現地で張ってからの再調整が必要であろう。 |
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3.5Mz 3.5Mzはコイル2個を入れているためか(アンテナの調整 ダイポール(2)を参照)、さすがにあっている周波数帯は狭いようです。 3.5Mzのアマチュアバンドは、実際は、3つに分かれています。 ベストSWRは1.2 |
ダイポールとverticalの比較