設置したのは、5バンド用のワイヤーダイポールです。 2つのダイポールが一つのバランから給電されているおなじみの形です。 長いほうのワイヤーは以下のようになっています。 (バランの片側のみを示す) ワイヤー1 ワイヤー2 ワイヤー3 バラン―――――コイルA――――コイルB―――― これに次の形で波を乗せます。 21メガ ワイヤー1 ワイヤー1の長さで調整 7メガ ワイヤー1+2 ワイヤー2の長さで調整 3.5メガ ワイヤー1+2+3 ワイヤー3の長さで調整 21メガはほとんど無調整で合っていたことを先回のメモ(「アンテナの調整 ダイポール(1)」)で報告しました。 7メガ以下の調整にとりかかりましたが、さっぱり合いません。 ワイヤーは長めに設定してあり、場所に応じて少しづつ切り詰める事になっています。ワイヤー2の部分は、初期の長さが、400センチです。これを20センチずつ7回、合計140センチ切ってもさっぱり合いません。どこかおかしいのではないかとメーカーに問い合わせましたが、「合うはずである」「切り詰めていくしかない」との返答でした。 しかし、「400センチ中の140センチはあまりにも切りすぎではないか」と心配になりました。 結果的には、近所のOMさんの所有するアナライザーを借用して、やっとで合わせることができました。このアナライザーはSWRとインピーダンスを計測できるものでHFからVHFまで連続的に周波数を変化できます。やはり測定機にはそれだけの価値があると感じました。 |
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アンテナ アナライザー メーターは1個で、スイッチ切り替えでSWRとインピーダンスを表示する。 1.5V×6個の電池使用 |
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まず、トランシーバーでの測定ではOKであった21メガをもう少し精密に測定しました。 ベストのSWRは1.1で20.60メガに合っていました。 これを2回に分けて34センチ切り詰めました。 結果は、ベストSWRは1.1で21.12Mzです。 SWR1.5以下は20.7〜21.5Mz 2.0以下は20.4〜21.8Mzとなりました。 次に7メガです。 結局、ワイヤー2の部分を410センチにしました。 ベストSWRは1.7が7.04Mzででました。 SWR 2以下は7.0〜7.08Mzです。 ワイヤー2は次のように長さを変えたことになります。 400センチ(当初設定) →380 →360 →340 →320 →300 →280 →260(ここまでアナライザーなし) →450(延長) →350 →390(2回目の延長) →410(3回目の延長) 左右と中央のポールにかかったワイヤーの上げ下ろしを充分に根気よくやりました。 切り詰めるのは、予想された事態なので、やむを得ないと思います。しかし、当初の設定より長くして落ち着いた件はやや釈然としません。私はたまたまOM氏のアナライザーの助けを借りたので、長くする判断がつきましたが、一般には何がおこっているか分からないと思います。 3.5Mzは7Mzまでの設定が終わった段階で、ベストSWRが3.503Mzに出ていたので、最終的に10センチ切り詰めました。 結果は、ベストSWRは1.2で、3.55Mzです。 1.5以下は、3.54〜3.56Mz 2.0以下は、3.53〜3.57Mzです。 上記のSWRは別のメモ、「ダイポールとverticalの比較」にグラフにしておきます。 なお、もう一本のダイポールが28Mzと14Mzを受け持っています。 あ28Mzについて、アナライザーで見ると、無調整の状態で29.8MzにベストSWR1.7が出ています。つまり、28Mzについても切り詰めるのではなく、ワイヤーをより長いものに交換する必要があります。 ここで根気が尽きたので、14と28はまだ調整してありません。 我が家のロケーションは、隣家との距離、自家の屋根との距離も、理想的ではないが、そんなに劣悪ではないと思います(「アンテナの調整 ダイポール(1)」を参照)。これくらいの条件に充分に対応できるように、ワイヤーの初期設定をもっと長くすべきだと、メーカーには希望します。 |
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アンテナの調整 ダイポール(2)